大地を包む皮膚 / Skin Cover Earth 2013
数千年間にわたり、越後妻有の気候風土の中で歴史や人の営みが、幾重にも重ねられてきた。それらの記憶は大地から滲み浮かび、地域や人を包み、この地域の土地柄・人柄となり私たちに問いかける。
本作品は、災害時の避難所などで、シートや仕切り、また衣服(衣服にするための切り込み線があります)にも利用できるように作られています。素材は、米や糠などを含んだフィルムシート。柄は、本作品のためにデザインした「十日町文様」です。越後妻有周辺の縄文土器に見られる火焔や螺旋と、アンギンの素材でありこの地域で自生する苧麻の葉を、古代エジプト(紀元前2000年~1400年頃)から全世界に伝播し、奈良時代には日本へ伝来して現代まで継承されてきた「永遠の豊かさ、生命の力強さ、吉祥」の象徴である唐草文様に組み合わせてあります。
素材:米プラスティックシート(米ぬか、ポリエチレン、ポリプロピレン)
越後妻有里山現代美術館[キナーレ](新潟)/ 眞田岳彦ディレクション「越後妻有アートプロジェクト 大地を包む」